そもそも結婚指輪とは

結婚指輪というものはもはや我々の生活において非常に浸透している風習とアイテムになっていますが、一体いつ頃から結婚式という名の儀式において用いられるようになったのでしょう。そもそも指輪というものは元来結婚式に用いられるものとしてではなく、時の権力者がつけることによって当代の王がどれほどの権力を誇示しているのかという証明するために装備していた、という男性も装飾することが一般的でもあったのです。女性がするものとして認識がありますが、元々指輪の利用方法としては意外と見栄と強情と我の象徴として用いられていたことがくっきりと出ています。

そういう事はおいておくとして、結婚指輪というものがいつから始まったのかというと古代期の9世紀に当時の教皇であった『ローマ教皇ニコラウス1世』が始めて結婚しているという証拠で用いられたことがその全ての始まりとされています。ローマ教皇と聞くと何となく素晴らしい人だったんだろなぁと思いがちですが、調べてみると実は当時は相当強硬姿勢の強かった人であったという文献が残されているので、あながち教皇と呼ばれるように人にある神聖さが必ずしもあったとは言えないかもしれませんね。

その後この結婚式の風習は1027年に残されていたローマ結婚指輪の起源としての記録として残されています。

そこでは、花婿は花嫁に金の指輪を、花嫁は花婿に轍の指輪を交換している

という言葉が残されています。コレは一体何を意味しているのかというち、実は当時においても結婚をするということはそれなりにお互いの状況というものが絡み合っていなければ中々するモノではなかったのです。どういうことなのかというと、結婚をするということはそれぞれが一つに結ばれるということになりますが、まず最初に婚約が成立したとすると夫が代金を花嫁の家族に支払い、その代金を支払った証拠として指輪が手渡されます。これが現在における結婚指輪の歴史として語られています。傍から見ればこれは花嫁そのものを売買している『売買婚』であるという見方もありますが、仕方ないのかもしれません。それだけ当時はお金がない人間に大事な一人娘を譲り渡すということは身を引き裂かれる思いであり、そして簡単に渡すことは出来なかったからこそ当時における結婚というものもお金という魔力は絶対的な象徴として残されていたのです。だからこその、男性には鉄を、女性には金を、という意味を込めてこうした資料が残されているのかもしれません。今も昔も、男性ないし女性の家同士の身分などを考慮すると、愛情という不確かなものよりも金銭的なものに対して比重を置いて要注目ポイントとしていたことが分かると思います。

こうしたちょっと人間味ある歴史を絡めながら、13世紀にもなるとヨーロッパ各地で結婚指輪を交換する風習が一般化されるようになって行きました。この当時において製作された結婚に関する木版画や法律書の挿絵などにおいては、儀式の際における指輪交換の模様がしっかりと写実されているという非常にメジャーなこととなって言ったことが理解できると思います。とはいえ、それでも結婚相手として選ぶ人間には根本的に求める理想はありますが、結婚するにふさわしい相手かどうかの基準として金銭的な余裕がある事は前提となっていることに代わりはないのが、ちょっと面白いかもしれませんね。

結婚指輪に込められた言い伝えとは

結婚指輪に込められたエピソードというモノは色々と残されていますが、その中でもドイツに残された伝説や迷信などはクリエイティブ系の仕事をしている人にとっては遊び心をくすぐられるような内容となっています。そもそも指輪というものはその有名すぎる存在からか様々な寓話などにも使用されていることも考えると、あながち結婚指輪として考えるだけではもったいないです。

ではドイツで代表的な迷信を紹介してくとしましょう、見ると非常にユニークで誰が考え付いたんだろうと思いたくなるような物となっています。

  • 指輪交換の際に、花婿が花嫁の第二関節越しに結婚指輪を一気に通すことが出来れば亭主関白となり、引っかかってしまえばかかあ天下になる
  • 花嫁は一生涯、結婚指輪を外してはならず、そうでないと辛いことや不和が家庭内に入り込んでしまい、夫の愛が冷めてしまう
  • 結婚指輪そのものがお守りとして機能しており、お産が近づくと産婦は指輪を綺麗にはめ、もしも難産の際には義母に彼女の結婚指輪をはめてもらうことで産褥期には、金の指輪を黒い糸に通して40日間首から吊るすことになる

どれか一つでも聞いたことがある人がいるかも知れません、筆者も友人伝で最初の指輪交換時におけるすっとはめられるかどうか、というものが聞いた事はあります。このため、時には花嫁が指輪交換の際に意図的に指を曲げることもあったと言います。何があったんでしょうね、自ら意図的に曲げるようなこととなればまず主導権そのものを譲る気はないということなのかもしれません。

また結婚指輪そのものを外してはいけないという理由に関しても円満な家庭を作るという意味合いから付けている人もいるかも知れません、外したことなんてなかったのに夫が浮気したという人もいるかもしれませんね。あくまで願掛けということを考えて行動しないとですが、今ではそこまで気にするような人もいないかもしれません。

そして時にお守りとしてお産の際には結婚指輪を付けていることで難産になっても無事に出産することが出来るとも考えられていました。ただその後金の指輪を黒い糸に通して40日間つるし続けるというのは中々怖いかもしれませんね、当時からしてみれば。

こうしてみると分かるとおり、結婚指輪というモノは結婚しているという証として機能しているときと、それ以外に呪術的な意味合いで機能していることもあるので、用途としては幅広い意味合いで指輪が利用されていたことが分かると思います。

指輪はいつから誕生したのか

結婚指輪というモノは指輪そのものの歴史から換算して差異を見ると比較的新しいモノとなっています、では単独の指輪として利用されているモノは一体いつから誕生したものなのかということを気になった人は一度は調べた内容だと思います。その始まりは太古の昔におけるギリシャ、それも現実の世界ではなく神話においても用いられたことが伝えられています。

プロメテウスが天上界の火を盗み、地上に逃れようとしたところをジュピター神に見つけられ、その刑罰のために3万年もの間、コーカサスの岩に繋がれることとなります。鷹に肝を食われながらも声明を長らえたが、ようやくにして神の怒りが解け、罪を許されたときには岩片を結びつけた鉄の輪を指にはめられることになります。これが指輪の最初の起源として考えらえている。

神話そのものが人間が作り出した寓話として取扱っていることもありますが、ともかくこうして指輪は神話から誕生したことでその後世界各地へと進等して行くことになります。それは儀式的に用いられるもの、その後時代の変化に伴って装飾品の一部として用いられることになると、そのように考えられていたのです。こうして考えると結婚指輪としての歴史もそうですが、指輪そのものの歴史も非常に興味深いところがあります。